一度でいいから女装を経験してみたい。メイクをしたらどうなるか興味がある。ライト感覚の女装願望がある人、最初から女装用品を揃えようか迷っている人、今回の女装講座は「まだ女装を経験したことがないあなたへ向けて書いています。
まず、最初に「女装を経験したい」という感情は全く不思議なことではありませんので、ご安心ください。女装は文化です!とは言いませんが、自分以外の誰かに変身してみたい気持ちって誰にでもあると思います。
女性に変身することで、いつもと違った開放感、見かけを変えることで、違った自分を発見できることはあります。なりたい自分への自己実現でもあったりします。
例えば、私は、自己主張が苦手で、感情をストレートに表現することは、ありません、それをストレスだと感じたこともなく生活をしています。
「大和撫子」や「控えめなこと」が女性の美徳だと、小さい頃から教育されているからかもしれません。レストランや美容院で「あれ?」と感じる接客を受けたとしても、気のせいだと自分に言い聞かせて、クレームも言いません。
その私が、年に数回、仕入れのために海外へ行くと、要求をストレートに伝え、曖昧な返答をしないでYESとNOをしっかり伝えます。声のトーンさえも変わり、いろんな意味で大胆になります。
これは意識してしていることでなく、環境と言葉の変化(英語を話すこと)からだと思います。この変化が自分でもとても楽しくリフレッシュできます。
女装を経験することは、海外へ行って英語を話すことよりも手軽に体験できる、新たな自分を発見できる、ワクワク楽しいことですよ。
女装を何度か経験すると、女装の方向性(女装して何をしたいか、どんな女性に変身したいか)が見えてきます。
なんとなく女装を経験したい、女性になりたい変身願望が、ぼんやりとあるだけ、という人は「どこへ行けば女装ができるの?」「どこへ行くと自分の希望通りの女装が経験できるの?」と思って、ここにたどり着いてくださったことと思います。
結論から先に言ってしまいますが「一度女装を経験したい」というライトな気持ちの女装願望の人は「女装サロン」でプロの人に女装をサポートしてもらうのがおすすめです。
女装サロンってお金がかかるよね?と思った方、そうでね。確かにかかります、おっしゃる通りです。
でもね、トータルで考えると、プロのサポートで女装する方が、時間もお金も節約できて、なおかつ満足感が全く違うものになるのです。
女装をするには、自力で女性に変身するのは、思った以上に時間とお金が掛かります。女装メイクをする為のメイク道具、ウイッグ、女装服、下着やストッキング、靴が必要です。
女装をするのに必要なものはこちらとこちらにまとめてありますので、興味があったらご覧になっていただくとして
問題は、上記の物を、アイテムを揃えただけで、それだけで「女性に変身」「完璧にかわいい女の子」にはなれないということです。
服は着るだけなので、簡単ですが、女性に近づけるためのメイクとヘアには技術が必要です。私がテレビや雑誌の仕事で、一時期多かったのが「石原さとみ」メイクと「沢尻エリカ」メイク。
ディレクターから「うーん‥イマイチ、さとみちゃんになってないなぁ‥」「エリカ様に見えないなぁ」目が違うんだよなぁ‥。と少し不満気味に言われることがありました。
正直に言ってました。なりませんよ!これが限界です‥。長州小力さんやタカアンドトシのトシさんが、私がヘアメイクすることで、石原さとみや沢尻エリカになれるなら、まず、私が毎日、さとみちゃんやエリカ様になってるでしょ!!なってないですよね?って‥。
無理なことは無理だと、言えることもプロの仕事だと思っています。何が言いたいかというと、実力が物をいう、テレビや映画の世界のプロのヘアメイクとして20年近く、仕事をしている私でも、メイクの力には限界があるということです。
プロのメイクアップアーティストでも限界があることを、メイクをしたことがない男性が、いきなり道具を揃えて女装メイクに挑戦するのはハードルが高く、失敗する確率が高いです。
継続して女装を楽しみたい気持ちがある方は、練習して、メイクの技術を学べばいいと思います。失敗の積み重ねでだんだん上手になりますから。
今は加工アプリの普及で、目を大きくしたり、肌を白くしたり、同一人物とは思えないほど、変身できる写真になるものもありますので、写真だけ変身したい人はそれでも良いかもしれません。
プロのヘアメイクは加工アプリは使いません。当然ですが、反則です。プロに頼む必要がなくなってしまいますよね。
今の時代、殆どの情報は、無料で、手にいれることができます。そんな便利な世の中でも、たったひとつ手にいれることができないこと、それは経験・体験です。
女装の経験で、女装して変身することで、気持ちが切り替わり、笑顔が増えて、自然に周りの人に優しくできる。明日から、また頑張れそう!そんな時間を過ごしていただくお手伝いを、オンライでも、オフラインでもできることを目指しています。
女装に関して、ご質問や知りたいこと、こんなテーマで書いて!リクエスト受け付けています、お気軽にメッセージくださいね