ストッキングやタイツは、防寒だけでなく、足をきれいに見せることも大きな目的です。女装をして、今一歩、オシャレ感や女性らしいエレガントさを演出できない、物足りなさを感じたら、足元のストッキングを変えることで、リアルな女性に近づけるでしょう。今回の女装通信は、男性にとってはよく分からない部分が多い、ストッキングとタイツの違い、デニールのこと、足を長く見せる、細く見せる、すね毛の処理をしないですね毛をカバーする方法など、目的別のストッキングの選び方についてです。
女装サロンを始めて12年、芸能人を含めた8000人以上の男性を、女性に変身させるお手伝いをしてきた、プロのメイクアップアーティスト、私、ガルボが、さまざまな雑誌やテレビの撮影現場でプロの役者さん、タレントさんを変身させ続ける、20年の経験にわたって培ったコツを、面白く、楽しく、誰にでもできる方法でお届けいたします。
ストッキングとタイツの違い
ストッキングとタイツの違いは薄さだけではありません。タイツはウエストからつま先の全体を覆うもので、バレエ用にできたものが発祥です。その後、防寒やスポーツなどに用いられ、男性にも利用されるようになりました。
ストッキングは丈の長い靴下のことを指します。タイツと同じように、全体を覆うものから、ハイソックス丈、太ももまでのガーターススタイル、腰まであるパンティストッキングがあります。
ストッキングの種類
ストッキングは形のバリエーションが豊富なことが特徴です。タイツのように全体を覆う形状のものから、ハイソックス丈、太ももまでのガーターススタイル、腰まであるパンティストッキングなどがあります。
丈の違うストッキングはパンツスタイルやスカートの丈に合わせて使い分けたり、服のコーディネートや季節によっても使い分けることができます。
パンティストッキング
多くの人がストッキングとして認識しているのが、足からつま先まで覆うストッキング=パンティストッキングです。
ハイソックス丈
ひざ下あたりまでのストッキングで、パンツスタイルやロングスカートに合わせたコーディネートにおすすめです。
ひざ上丈(オーバーニー)
ひざ上までの丈のストッキングです。腰周りを締め付けず脚をキレイに見せる効果があります。
デニールって何?
デニールはタイツの糸の太さを表す単位のことです。私たちの髪の毛は1本50デニールといわれています、目安にされると分かりやすいかもしれません。ちなみに、女性が履いているストッキングの中心は20デニール〜30デニールです。
ストッキングとタイツの規定は、各メーカーさんによってバラバラで統一されていませんが、一般的には、30デニール未満をストッキング、30デニール以上がタイツと言われています。諸外国ではデニールや厚みに関係なくpantyhoseと呼ばれています。
下の図を見ていただくとお分かりのように、デニールの数で足の見え方に違いが出ます。デニール数が小さい方が素肌感がある印象になります。
ストッキングの履き方のコツ
ストッキングを履くにはちょっとしたコツが必要です。ストッキングは少しづつ伸ばしながら履いていきましょう。
1、パンティストッキングをウエスト部分からつま先までたくし上げ、片足づつ、つま先から履きます。
2、左右を交互に十分に引っぱりながら、足首からひざへ、ひざから太ももへと引き上げ、足全体に均一に伸ばします。
3、股下部分に隙間ができないよう十分にフィットさせてから股下を合わせて、ヒップに添うようにウエストまで引き上げます。
4、「指のあと」「はき方によるムラ」がないか、お腹周りを整えて、鏡でチェックして完了です。
ストッキングのサイズの選び方
ストッキングのサイズは、ヒップと身長で決まります。
下記のサイズ表でご自分のヒップサイズと身長が交差するポイントを確認します。
たとえば、ヒップ100cm、身長170cmなら、「L~LL」がジャストのサイズです。
「S~M」「M~L」「L〜L L」などの表示の場合は、大きいサイズの方に合わせるのがポイントです。「S~M」表示の場合は「M」に近く「M~L」の表示では「L」に近い設定になっています。
足を細く見せるストッキング
着圧ストッキング
医療用として、下肢の静脈還流を改善する為に開発されたストッキングですが、着圧というサポート力の特徴を生かして。幅広い人を対象に、足を細く、美脚をサポートする商品として、ドラッグストアや百貨店などを中心に各メーカーさんから販売されています。
弾性ストッキングは普通のストッキングのように、たくし上げてスルスルっと履こうとしても、きつくて、なかなか履けません。弾性ストッキングには、履き方のコツがあります。こちらの動画を参考に履いてみてください。
履くだけで最大−5㎝細くなるというキャッチーなコピーで販売されているストッキングなど、お手軽に試せる商品がたくさんあります。
黒の着圧だと↓こんなにほっそりさんに、、。(*≧∀≦*)
細く見せるには色が重要
色には膨張色と収縮色があり、薄い色は太く、濃い色は細く感じる効果があります。ストッキングを選ぶときは、黒や紺などの暗い色や、冷たさを感じる収縮色を選ぶと足を細く見せることができます。
足が長く見えるストッキング
足を長く見せるには、色が持つ特性を利用するのが効果的です。
↑のモデルさんのように、靴の色とストッキングの色を合わせることで、足がすらーっと長く見える効果があります。ミニスカートにすることで、足の見える範囲が広くなり、足長効果マシマシになりますよ。
気をつけて観察してみると、黒の薄いストッキングに黒のパンプスという組み合わせのモデルさんが多いことに気づかれると思います。逆に、ストッキングの色と靴の色が反対色だと脚が太く短く見えてしまい、残念な結果に、、、(*´ω`*)
剃らないですね毛を隠す方法
すね毛を隠したい場合、80デニール以上のタイツがおすすめです。ただし、デニール数を大きくすると、すね毛は隠れますが、厚ぼったい、太い足の印象になってしまうというデメリットもあります。
デニールが小さいものは透明感があり、足がキレイに見えますが、すね毛が隠せないというデメリットもあります。そんな時の救世主、網の部分がすね毛を隠すのに効果的なのが、黒の網タイツとレースのタイツです。
網タイツの特徴
網タイツはその名の通り、網目になっているタイツのことです。普通のタイツやストッキングより通気性が良く、網目が、脚を細くキレイに見せてくれる効果があり、女装さんにおすすめです。
網タイツを選ぶポイント
編み目が細かく、毛の色と同系色を選ぶことで、すね毛は目立たなくなります。網目が粗いデザインや白い網タイツはすね毛が目立ってしまいますので、注意が必要です。
網タイツ以外に、柄の細かいレースタイツもおすすめです。
足が太く見えるストッキング編
ボーダーや大きな柄がプリントされたタイツ、膨張色のパステルカラーや、薄い色、暖色系の色(赤、オレンジ、ピンク、黄色など)などは足が太く見えます。
大きな柄が入ったタイツは柄が広がってしまった、、なんてこともあります。
ストッキングのお手入れ方法
ストッキングはセーターと同じように1本の糸で編み込んで作られている、ニット素材です。伸縮性が高い反面、1本の糸で繋がっている為、一箇所が切れてしまうと、ほつれてしまいますが、丁寧にお手入れすれば、その分長持ちします。
ストッキングの洗い方
ストッキングを洗うときは、手洗いがベストですが、目の細かい洗濯ネットに入れて、洗濯機で洗うこともできます。ネットを使うことで、他の衣類との絡みや引っ掛かりを防ぎ、長くお使いいただけます。おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使い、手洗いコースで洗うと更に安心です。
ストッキングの干し方
ストッキングに使われているポリウレタンは、熱に弱い為、日光に当たるところに長時間干すのは避けたいところです。可能であれば、室内の風通しの良い場所に干すことをお勧めします。
足が細く、長く、きれいに、すね毛をカバーするストッキングまとめ
足を細く見せるには、自分の肌色よりダークな色を選びましょう。市販の着圧タイツを選ぶのもおすすめです。
足を長く見せるには、黒やブラウンなどの濃い色のストッキングと同色のヒールの高い靴を合わせることで足長効果が上がります。
すね毛を隠したい人は、細かい柄の網タイツやレースのタイツを合わせると大人セクシーを演出しながらすね毛を目立たなくすることができます。
ストッキングひとつ取っても、実に奥深い。ちょっとしたコツを知っているだけで、女装の完成度はぐぐぐーーんと上がりますよ。
「自分以外の人に変身することで得られる開放感を体験して欲しい」
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2019年、ぜひ新しいことにチャレンジしてみていただきたい!
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