男性にとってハードルが高い、女装服のコーディネート。完成度の高い女装を経験するには、女装服のコーデが大切なのはもちろんですが、コーデ以前に、まず、自分のコンプレックスに思っている部分と向き合い、カバーして、男性らしさを緩和して女性に近づけるのが先決です。それができると、あなたの女装コーデは、女装外出は、もっと楽しく、もっと充実します。
女装サロンを始めて11年、芸能人を含めた7000人以上の男性を、女性に変身させるお手伝いをしてきた、女装のプロのメイクアップアーティスト、私、ガルボが、女装を通して、感じたこと、気づいたこと『女装に興味があるみなさまの疑問や不安』にお答えしつつ「女装することに後ろめたさや背徳感を感じる人の肩をそっと押したい!」との思いで、たまに脱線しながらも、女装に関するアレコレを「女装通信」として不定期につらつらとお届けいたします。
本日は、よくいただくお悩みのひとつ
女装服のコーディネート=女装コーデについてです
思ったようにコーデできない、女性っぽくならない、どんな服をコーデしたらいいか分からない。と言った声を多くいただきます。冒頭でもお話しさせていただきましたが、女装服のコーデの場合、服の組み合わせを考える前に、自分の体型を知ることが大切です
本日は、体型のお悩みツートップ、ぽっちゃりさん、肩幅広いさんに向けた、女装服を選ぶコツと写真の撮り方についてお届けしたいと思います。
まず最初に、ぽっちゃりさんといえば “プラスサイズ・モデル”の先駆者と呼ばれ、体型の多様性を積極的に訴えるアシュリー・グラハムのご紹介です。
175cmの身長に、バスト106cm、ウエスト85cm、ヒップ118cm。といったメリハリボディ。太っていることを気にしている日本人男性と比べても、親近感が持てるサイズの彼女。
日本人にはそれほど馴染みのないアシュレーたんですが、お写真を見ての通り、美人さんです。腕や肩のライン、腰まわりや太腿とかはババーンとしていてご立派なのですが、顔はシュッと引き締まっていて、なんともフォトジェニックなんですよね。
ぽっちゃりさんに似合う服や髪型、アクセサリー使いなど、とってもお上手です。ほっそりと見えるポージングも上手にされています。女装コーデのみならず、写真の撮り方の参考にもなりますので、アシュリーたんのお写真を見ながら一緒に学んで行きましょう
1、S字テク
上半身をちょっとひねってウエストのくびれを見せる
2、ひねりテク
こちらはS字テクの上級版。身体をひねって、片足を上げることにより、足が長く細く見えます。肩越しに振り向いて撮るポーズなども参考になりますね。
3、ウエスト当てテク
ウエストのくびれの所に手を添えることで、くびれが強調されて、足が細く長く見えます。足元をクロスしてほっそり見せることも忘れません。
どのお写真でも言えることは、正面から撮らない 身体は斜めに 足も斜めに 手の位置に注意です
ちなみに、こちらが真っ直ぐに立ってるアシュリー・グラハム
うんうん、そりゃそうだよね。プラスモデルさんなのだから、やっぱりボリューミーでございます。
「太ってるからオシャレができない、服が似合わない」「肩幅が広いからガッチリ男性っぽさが消せない」ノンノン、そんなことはありません。体型をカバーしてほっそり見せつつ、ぽっちゃりさんでも、肩幅の広い人でも、女性らしくすてきに見える服の選び方をご紹介します
ぽっちゃりさんに相性がいいのは〇〇系の色
明るい色やパステルカラーの服は膨張色の為、メインに使ってしまうと太って見えてしまいます。すっきり見せることができるのは、黒やダーク系の色。ここで注意したいのが、女装の場合は、黒で統一してしまうとクールになり過ぎ、女性らしさに掛けてしまいます。そういう時はバッグやストールにパステル系の色味を使って、アクセサリーを追加して、女性らしさを演出しましょう。
ストールやアクセサリー、バッグでアクセントを付けたコーデ
黒だけで統一したコーデ同じような黒を主体としたコーデでも、色を加えることでグッと女性らしくなります。
ぽっちゃりさんには〇〇なデザインがおすすめ
ピッタリしたタイトなトップスは男性の骨格が強調されてしまいます。ふんわりしたトップスにタイトなボトムスの組み合わせは、すっきり、女性らしく見えます。
肩幅が広いと似合わない服と似合う服
広い肩幅はガッチリしていて男らしく、女性の憧れですが、女装服が似合わない、可愛く見えないという悩みに繋がります。ここでは肩幅が広いと似合わない服と似合う服の両方をご紹介します。
ぴったりしたトップスはNGです。
ピッタリしたトップスを着ると、ガッチリした骨格や肩が強調されてしまい、広い肩が際立ってしまいます。同じ理由でタートルネックも広い肩幅が強調されてしまいますので、着る場合はふんわりしたカーディガンやアウターを合わせましょう。
肩幅が広い人は〇〇ネックがおすすめ
肩幅が広い人に特に重要なのが、トップス選びです。肩が幅広いというコンプレックスを解消してくれるトップスの1つが深めのVネック
エレガントを目指す人はホルターネックが美しい
アシュリーたんもかなりの頻度でお召しになってるホルターネック。賛否両論ありますが、大胆に腕を出すことで、すっきりするというプロの意見。
SK-Ⅱの綾瀬はるかさんも美しく着こなしております。
今回の記事を書くにあたり、以前から注目していたプラスモデルにつてい調べていたところ、アシュリーたんの美しさにドキドキ!
服の選び方やポージングはもちろんですが、内面から滲み出る、自信や充実感が彼女をさらにきれいに見せているのでしょう。写真に撮っても「太った人が写っている」んじゃなくて、「美人が写っている」になっています。彼女の存在は、きっと多くの人に勇気を与えてくれていると思います。
太っていても、美人は美人。そうだ「べつに太っていてもいいんだわ」というポジティブな気持ちと、一方で「あと3キロ痩せたら、自分はきれいになるんじゃないか」という幻想が打ち砕かれた落胆で、ビミョーな気持ちになった私でした。
アメリカでは、カタログでも広告でもプラスサイズのモデルや白髪モデルが欠かせないことになっています。多民族国家だから、、といえばそれまでだけれど、太ってるから、とか若くないから、とか、美しくないから、とか、ネガティヴに感じている部分を、そうじゃないんだよ、そのままの自分を受け入れて前に進めるのよ!と発言してくれる人の存在に勇気が湧きます。
みんなそれぞれ違うけど、堂々と、楽しく充実した毎日を送れる、体型の多様性を積極的に訴えるという発想は素晴らしいし、体型だけでなく、多くの人が、多様性を受け入れる柔軟さを持てたら、なんて素敵なことでしょう。
楽しいと思える時間を増やすことが自信に繋がり、周りに伝わっていく。誰でもない、あなたはあなたで、私は私なのです。
女装コーデに自信がない、試着してから購入したい、そんな方へは、女装服の販売も行っています。トータルでコーデして、街に溶け込む女性になりましょう。
自分以外の他者になる、女性に変身することで、今の自分から少しだけ解放されて、思いっきり自由な気持ちを体験できる。したことがない、新しい経験は、理屈抜きで楽しい!!
「自分でない、女性に変身すること」で得られる開放感を経験してほしい
今の時代、殆どの情報は、簡単に手にいれることができます。そんな便利な世の中でも、たったひとつ手にいれることができないこと、それは経験・体験です。
そして、たった1度の体験が、人生を変えるきっかけになることがあります。経験からの学びや気づきは奥が深く、自分の中にずっと残ります。その経験を増やすのに必要なのは、勇気や決意、そして行動です。
女装を経験することで、女性に変身することで、気持ちのスイッチが切り替わり、生まれ変わったような自分になれる。明日からまた頑張ろう!!
そんな気持ちになっていただけることを願っています。そして、その為に、精一杯のお手伝いを、オフラインでも、オンラインでも、させていただきたい!と思っております。
昨日まで欠点だと思っていた「肩幅の広さ」「ぽっちゃりしてるところ」緩和されたでしょうか。女装コーデが決まったら、ぜひ外出を楽しんでくださいね。
1人の外出は興味があっても不安だなぁーー。そんな方には女性スタッフが同行して安心して女装の外出を楽しめるコースがございます。
女装が初めての人も、当サロンが初めての方も、安心して、不安なく、女装の時間・非日常の特別な時間をお過ごしいただけますよう、こちらに当日の流れをご説明させていただいております→変身女装コースの流れ
今日の出会いや行動が、明日からのあなたの自信や活力に繋がりますように‥。
ガルボ